TTSneo1.64では、TTSneoデザイナや一部の命令で変更が行われています。
そのため、以前と動作の異なる部分や不安定な部分があります。TTSneo1.64を利用する前には、必ずTTSneoで作成したプログラムをバックアップすることをお勧めします。
TTSneo1.64のTTSneoデザイナでは、以下の改良が行われました。
以前のTTSneoデザイナでは、「プログラムの編集」画面上部の手順一覧を選択すると、元に戻す機能の入力履歴がクリアされてしまいましたが、
最新版より、手順の切り替えなどに関係なく、30回(既定値)まで入力履歴が保持されます。また「プログラムの編集」画面で、元に戻す機能の入力履歴の保持回数を、「オプション」で変更することが出来るようになりました。
既定値では、30回に設定されておりますが、頻繁にTTSneoデザイナが強制終了されてしまう症状がある場合は、
この数値を小さくすることで回避できる可能性があります。
異なるウィンドウ間での画像コピーが可能に
異なるウィンドウのオブジェクト間で、「画像コピー」を行うことが可能になりました。
ウィンドウ1のピクチャー1をウィンドウ2のピクチャー1の(10,10)から(200,200)へ画像コピー
※位置や大きさにオブジェクトの設定項目を指定する場合、必ず座標値に( )を指定してください。
また、画像を全体をすべてコピーする場合は、以下のように記述することも可能になりました。
ウィンドウ2のピクチャー1の絵を、ウィンドウ1のピクチャー1に変えろ
WAVE形式で「一時停止」「停止」が利用可能になりました
TTSneo公開以来、WAVE形式は効果音の再生に特化するために、内部ではMCI関数を使用しない方法で再生していましたが、
長時間のWAVE形式の再生を行いたいユーザも多くなってきたことから、MCI関数を利用した再生方法に変更しました。この変更に伴い、「一時停止」「停止」命令がWAVE形式でも利用可能になりました。
また、「リピート再生」命令が安定化し、再生時間などの取得も可能になりました。サンプルの「メディアプレーヤ」では、WAVE形式の再生に対応しました。
VBMP3の使用を無効化することが可能になりました
「MP3のVBMP3使用」設定項目を追加しました。オフにすることでMCI機能で再生することができます
VBMP3を使用しない場合、ID3の情報取得やピッチなどの設定ができませんが、Windowsの標準機能で再生するため、VBMP3.DLLを配布する必要がなくなります。
エクセルに「使用範囲」を追加
エクセル連携機能で、ワークシート上で使用されているセルの最大範囲を表す「使用範囲」を追加しました。
エクセルの使用範囲を[命令名]
エクセルの使用範囲の[設定項目]を[内容]に変えろ
「追加」命令、「消せ」のオブジェクト指定に関する不具合の修正
上記の命令は、以前オブジェクト名に、「[ウィンドウ名]の[オブジェクト名]」の形で指定することができませんでしたが、
最新版より、このような指定も可能になりました。ウィンドウ1のリスト1の1番目を消せ
ウィンドウ2のツリービュー1の「くだもの」へ、「みかん」を追加
リストビュー、ツリービューの修正
「選択非表示」設定項目を追加しました。
また、一部の設定項目で、無効な値を指定すると無視せずに、エラーメッセージを表示するように改良しました。