TTSneo1.0公開にさきがけて、いくつかの変更を行いました。
互換性は、基本的に保たれますが、改良により以前動作していたプログラムが動作しなくなることがあります。
仕事などで利用している場合は、安定するまでバージョンアップしないことをお勧めします。
いままで、機能ごとにプラグインとして提供していた以下の機能を一つに統合して、標準機能としました。
また、いままでプラグインを利用するには「拡張オブジェクト」が必要でしたが、「メモリ」「CPU」「スージー」「マウス操作」については、不要になりました。
プラグイン名 | 旧ファイル名 | 統合後ファイル名 | 拡張オブジェクトの利用 |
Office操作(Excel/Word) | TTSOffice.dll |
TTSExtra.dll |
不要(「エクセル」「ワード」オブジェクト) |
Susieプラグイン操作 | TTSSusie.dll | 不要(「スージー」オブジェクト) | |
システム情報取得(メモリ情報・CPU情報) | TTSSysi.dll | 不要(「メモリ」・「CPU」オブジェクト) | |
マウス操作 | TTSMouse.dll | 不要(「マウスカーソル」オブジェクト) | |
ネットワークプラグイン(メール・TCP/IP通信・ファイル転送・IPアドレス取得) | TTSnet.dll | 「メール」のみ不要 必要 (TTSExtra.Tcpip) |
|
画像効果 | TTSGrap.dll | 不要 |
「不要」となっているものは、拡張オブジェクトを使うことなく、通常のオブジェクトとして機能を利用することができます。
ただし、機能を利用するにはTTSExtra.dllが必要です。
(TTSExtra.dllは、実行可能形式と同じフォルダに置けば、必要に応じて自動的にインストールを行います)
・ファイルが一つになったことにより、配布時の手間が省ける
・拡張オブジェクトを使わなくても済む
エクセル・ワード・メールオブジェクトについては、変更不要です。
Susieプラグインの場合
拡張オブジェクトが不要 → 拡張オブジェクトの作成とプログラムの設定を削除
設定項目や命令には、変更はありません。
’// 旧プログラム
拡張オブジェクト1を、画像処理として作る
画像処理のプログラムを「TTSSusie.Class」に変える
画像処理のプラグインフォルダ名を「[プラグインの位置]」に変える
’// 変更後プログラム
スージーのプラグインフォルダ名を「[プラグインの位置]」に変える
TCP/IP通信プラグインの場合
拡張オブジェクトが必要な場合 → 「プログラム」設定項目の内容を「TTSExtra.xxx」に変更する
設定項目や命令には、変更はありません。
’// 旧プログラム
拡張オブジェクト1をチャットとして作る
チャットのプログラムを「TTSNet.TCPIP」に変える
チャットを初期化
’// 変更後プログラム
拡張オブジェクト1をチャットとして作る
チャットのプログラムを「TTSExtra.TCPIP」に変える
チャットを初期化
従来のプラグインのDLLを残しておけば、以前のプラグインを利用したプログラムを実行しても、動作には問題ありません。
エクセル・ワード・メールオブジェクトについては、DLLファイルの変更のみで、プログラムの変更は不要です。
DirectXや音声認識・合成プラグイン、TTSユーザの開発したプラグインについては、変更ありません。
TTSneo0.975に更新する前に、以前のバージョンをバックアップすることをお勧めします。
更新したが、問題が起こったため、前のバージョンに戻したい場合は、以前のバージョンを再インストールしてください。
バックアップをとっていない場合は、Vectorからダウンロードできます。また、更新する前に、動かなくなると困るプログラムを「実行ファイルの作成」しておけば、
新バージョンにしても問題なくプログラムを使うことができます。
バックアップする際は、プラグインのDLLもバックアップしてください。