メニューに関する問題を解消したTTSneo 0.93を公開しました。
今回は、メニューとウィンドウ関連の修正を行い、プログラムの最適化を行いました。
TTSneoで使用頻度の高いオブジェクトやメニュー関連の部分を大幅に改良しましたので、以前動いていたプログラムが動作しなくなる可能性があります。
また、メニュー関連機能(メニューの設定項目・ポップアップメニュー)などの仕様変更を行いましたので、メニューを利用しているプログラムは一部修正を行う必要があります。
TTSneo0.93公開にあたり、サンプルや投稿作品などで、問題が起こらないか確認を行いましたが、未知のバグがある場合がありますので、
仕事や学校などでTTSneoを利用している方は、すぐに更新する必要はありません。
バグ報告をいただければ、すぐに反映したいと思いますが、不安定になると特に困る方は、
しばらく待って安定性が確認できてからバージョンアップしてください。
TTSneo0.93では、以下の点を中心に改良・強化しました。
以前から要望があった複数ウィンドウでのメニューの利用が可能になりました。
以前は、「ポップアップメニュー」命令やメニューの設定を行うときに、対象となる項目名だけを指定していましたが、今回からはメニューの手順と同様にすべての項目名を指定する必要があります。
※以下がメニューのサンプルです。赤字の部分が今回の変更部分です。
’// メニューのサンプル //
ウィンドウ1を使う
その名前を「ウィンドウ1」に変えろ
メニュー 「ファイル(&F)」を作れ
サブメニュー 「開く[タブ]Ctrl+O」を作れ
サブメニュー 「-」を作れ
サブメニュー 「終了」を作れ
ウィンドウ1を表示
固定ウィンドウ1を使う
その名前を「固定ウィンドウ1」に変えろ
メニュー 「ポップアップ」を作れ
サブメニュー 「項目」を作れ
’↓項目の名前を変更する
メニューのポップアップの項目の名前を「コピー」に変えろ
待機
手順は ウィンドウ1を右クリック
’↓固定ウィンドウのメニューを表示させる
’ ウィンドウが異なる場合、「使う」命令を使ってメニューがあるウィンドウにしておく
固定ウィンドウ1を使う
「ポップアップ」をポップアップメニュー
終わり
手順は ウィンドウ1のファイル(&F)の開くをクリック
「ウィンドウ1の開く」を表示
終わり
手順は ウィンドウ1のファイル(&F)の終了をクリック
ウィンドウ1を閉じる
終わり
手順は 固定ウィンドウ1のポップアップの項目をクリック
「項目1」を表示
’↓項目にチェックを入れる(メニューの状態を取得可能に)
状態は、メニューのポップアップの項目のチェック
メニューのポップアップの項目のチェックを、1−状態に変えろ
終わり
手順は ウィンドウ1を閉じる
終了
終わり
ウィンドウやツールバーなどのオブジェクトに関する処理を修正しました。→多少軽量化
メモリ確保に関する修正を行いました。
複数のウィンドウでメニューが利用できるようになったため、メニューをクリックしたときの手順名にウィンドウ名を指定する必要があります。
例えば、「固定ウィンドウ1」の「ファイル」メニューから「終了」を選んだ場合
手順は 固定ウィンドウ1のファイルの終了をクリック
(互換性を維持するため、メニューが使われているウィンドウが1つの場合、ウィンドウ名を指定しなくても動作します)
以前からメニューの項目の名前やチェック、有効などの設定が行えましたが、「変えろ」命令で指定するときに、手順名と同様に親のメニュー名も指定する必要があります。
例えば、「ファイル」メニューの「項目1」の名前を変更する場合
’×以前
メニューの「項目1」の名前を、「ツール」に変えろ
’○今回
メニューのファイルの項目1の名前を、「ツール」に変えろ
また、今回からメニューの名前やチェック状態を取得することができるようになりました。
変数などに状態を保存する必要がなくなるため、プログラムが作りやすくなります。
例
メニューのファイルの項目1のチェックを表示
異なるウィンドウのメニューを表示したり変更するときは、「使う」命令を使ってウィンドウを切り替える必要があります。
’ウィンドウ1から、固定ウィンドウ1の「ポップアップ」メニューを表示したい場合
手順は ウィンドウ1を右クリック
固定ウィンドウ1を使う
「ポップアップ」をポップアップメニュー
終わり
安定するまでのしばらくの間、TTSneo 0.923も公開します。
更新したが問題が起こったため、戻したい場合は、以前のバージョンをインストールしてください。
バグ報告もなくなり、0.93が安定してきましたらTTSneo 0.923の公開は、終了します。
0.923公開終了後は、Vectorから以前のバージョンをダウンロードすることが可能です。