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TTSneoプログラムを1.3以前から1.5へ移行する

TTSneo1.5以降では、より分かりやすい文法へ変更するために一部の機能で動作や記述変更が変わりました。

そのため、以前のバージョンで動作していたプログラムがTTSneo1.5以降では動作しないことがあります。

ここではよくあるケースと修正方法を紹介します。

 

エンターキーを押しても反応しない

Q.作ったプログラムで、エンターキーを押すと実行される手順が動作しなくなりました。

手順は ウィンドウ1の入力選択テキスト1にエンターを入力
  ’エンターキーを押したときの処理
終わり

A.TTSneo1.42でキーボードの手順が変更されました。

このような場合は、エンターをEnterに変えることで動作するようになります。

手順は ウィンドウ1の入力選択テキスト1にEnterを入力
  ’エンターキーを押したときの処理
終わり

 

分散化したプログラムの動作がおかしい

Q.TTSneo1.42で、作成した分散化を使ったプログラムを実行すると、なぜか、参照先のウィンドウが表示されてしまいます。

A.TTSneo1.5では、参照先のプログラムの「はじめ」の部分(手順に囲まれていない部分)を実行するようになりました。
そのため、以前作成した参照先のプログラムが単体で実行できるように作られていると、実行もとのプログラムで
「参照」命令を実行したときに、参照先のプログラムのウィンドウが表示されてしまいます。

このような場合、以下のように「実行フラグ」を作ることで、作成時にバージョン情報だけ表示したいときと、実行したときとで、動作を変えることができます。

メイン.tts

実行フラグは、オン
「バージョン情報.tts」を参照

バージョン情報.tts

もし 実行フラグは、オンでないなら
  バージョン情報画面の表示
  待機
もし終わり

手順は バージョン情報画面の表示

終わり

 

実行可能ファイルにすると意味不明なメッセージが表示される

Q.作成したプログラムを実行可能ファイルとして作成しましたが、実行しようとすると、「命令が違います」と表示され、下に意味不明なメッセージが表示されます。

A.TTSneoのインストールの繰り返しにより古いバージョンのファイルが残っている可能性があります。
TTSneoに必要なファイルは、大きく分けてTTScript.dllとTTScript.exeがあります。
この2つのバージョンは、一致している必要があり、差分版などをインストールした場合、何らかの原因でバージョンが異なってしまうことがあります。

このような場合は、TTSneoを一度アンインストールした上で、最新版をインストールしてください。

 

サンプルやひな形に同じような内容のものがある

Q.サンプルやひな形を見ていると、内容が全く同じ・ほとんど同じファイルがあります

A.TTSneoの上書きインストールを長い間繰り返すと、同じ内容のサンプルやひな形が存在することがあります。
日々の改良により、サンプルやひな形の保存位置やファイル名が変わってしまったためです。
一度TTSneoをアンインストールして、再度最新版をインストールしてください。

 

オブジェクトが見つかりませんと表示される

Q.以前はうまく動作していたプログラムが、TTSneo1.5以降では「オブジェクトが見つかりません」と表示されてしまいます。

A.TTSneo1.5では、以前作成した複数のウィンドウを使ったプログラムを実行すると、
正しく動作しなくなる・エラーメッセージが表示されるようになることがあります。

これは、TTSneo1.5で、オブジェクトを指定する際の"現在ウィンドウ"の動作が変更されたためです。
"現在ウィンドウ"とは、現在操作中のウィンドウのことで、ウィンドウが指定されていないと現在ウィンドウからオブジェクトを探します。

従来は、別のウィンドウのオブジェクトを使用・指定した直後、"現在ウィンドウ"がそのウィンドウに移りましたが、最新版では変化しません。以下の例を参考にしてください。


以下のような構成の2つのウィンドウを作った場合

ウィンドウ1
 テキスト1

固定ウィンドウ1
 テキスト1
 ボタン1

このような構成で、固定ウィンドウ1のボタン1を押したときに、
ウィンドウ1のテキスト1の内容を、固定ウィンドウ1のテキスト1に入れるプログラムを作るとします。

手順は 固定ウィンドウ1のボタン1をクリック
  もし ウィンドウ1のテキスト1の内容は、「」 なら 抜ける
  内容は、テキスト1の内容
  固定ウィンドウ1のテキスト1の内容は、内容
終わり

従来の場合
 2行目で、現在ウィンドウが「ウィンドウ1」へ移り
 3行目の「テキスト1の内容」は、ウィンドウ1のテキスト1を表します。

最新版の場合
 2行目で、現在ウィンドウは変化せず、「固定ウィンドウ1」のままとなり、
 3行目の「テキスト1の内容」は、固定ウィンドウ1のテキスト1を表します。

この改良によりオブジェクトを指定する際、必要な場合のみウィンドウ名を入力すればよいので、作成が楽になります。

 

改善方法
 修正方法が不明な場合は、エラーが表示される部分や動作がおかしい部分のオブジェクト名に、ウィンドウ名を付けてください。

ウィンドウ名を含めて指定している場合は、今回の変更では影響ありませんが、ウィンドウの変化を考慮してオブジェクトを指定している場合は、「オブジェクトが見つかりません」などと言ったエラーが表示されます。

手順は 固定ウィンドウ1のボタン1をクリック
  もし ウィンドウ1のテキスト1の内容は、「」 なら 抜ける
  内容は、ウィンドウ1のテキスト1の内容
  テキスト1の内容は、内容
終わり

 または、「使う」命令でウィンドウを指定することで、現在ウィンドウを変えることができます。

手順は 固定ウィンドウ1のボタン1をクリック
  ウィンドウ1を使う
  もし テキスト1の内容は、「」 なら 抜ける
  内容は、テキスト1の内容

  固定ウィンドウ1を使う
  テキスト1の内容は、内容
終わり

 

ウィンドウの編集を使うと「使う」命令が二つ作成される

Q.以前のバージョンで作成したウィンドウを再編集すると、以下のように手順内に「[ウィンドウ名]を使う」が2つ作られてしまいます。

ウィンドウ1の表示
待機

手順は ウィンドウ1の表示
ウィンドウ1を使う
’ウィンドウの編集で自動処理されますので、
’下のプログラムは、変更しないでください!
’<ウィンドウ1>
ウィンドウ1を使う
ウィンドウ1の中の大きさを(312,213)へ変えろ
  その名前を「ウィンドウ1」へ変えろ
  その背景を&h8000000Fへ変えろ
’</ウィンドウ1>
’自分でプログラムを入れたいときは、必ずこれより下に入力してください
ウィンドウ1を表示
終わり

A.オブジェクトに関する仕様の変更に伴い「ウィンドウの編集」の出力結果も変更されました。
 お手数ですが、上記の赤字の部分を削除してください。

「ウィンドウの編集」は、ウィンドウを追加後に編集すると、「’<ウィンドウ1>」から「’</ウィンドウ1>」の内容のみが更新されます。